トラクターの馬力と修理の調べ方|tractor-bariki.site

トラクターは何馬力を選ぶか、直すか買い替えるか

トラクターの相場を並べたサイトはたくさんあります。ここはそれをやりません。代わりに、実際に人が困って書き込んだ質問117件を分類した66の悩みと、全国853店の「修理を受けると書いてある店」の数を並べています(基準日2026年9月12日)。

馬力の帯から見る

20馬力まで20〜30馬力30〜60馬力60〜100馬力100馬力以上

悩みから見る

直すか買い替えるか(3)何馬力を選ぶか(4)他店で買った機械を直してもらえるか(4)作業機・ヒッチの互換(8)部品が出ない・廃番(5)エンジンがかからない・止まる(8)修理を頼む店の選び方(3)売る・処分する(8)

この117件で、いちばん多かった悩み

いちばん多かったのは「古いトラクターを直して使い続けるか、中古や新車へ買い替えるか」と「作物と面積に合う馬力をどう決めるか」で、それぞれ6件ずつでした。次に多いのが「ネットや他店で買った機械を、地元の販売店やJAが直してくれるか」、「買い替えたあとも、いま持っている作業機を流用できるか」です。値段そのものの質問は16件で、主役ではありませんでした。

馬力より先に決まること

馬力は面積で決まると言われますが、実際に効くのは作業機の方です。ロータリーやハローは幅が広いほど土を起こす力が要り、その力が馬力の下限を決めます。いま使っている作業機を持ち越すつもりなら、その作業機が指定する馬力の範囲が先に決まり、本体はその範囲から選ぶことになります。ヒッチの形が違えば変換で付く場合もありますが、付いても力が足りないことがあります。

直す側の事情

修理を受けると名簿に書いている店は全国で853店です。県ごとに見ると愛知県87店・山形県63店・兵庫県58店・福島県53店・茨城県48店のように差があります。メーカーの販売会社は自社のメーカーに強く、街の農機具店はメーカーをまたいで受けることが多い、という違いがあります。古い機械や、他店で買った機械を受けるかどうかは店ごとに違います。

いちばん多かった4つを、そのまま出す

水稲・野菜経営で一人が扱える面積、必要機械、販路、JA、整備節約を含む採算条件を知りたい

本やネットでは現場の数字がつながらず、10町に3000万円の機械が必要なのか、小型機で時間を掛ければ可能か、販売先をどう作るかまで分からない。

So What → 個人:本やネットでは現場の数字がつながらず、10町に3000万円の機械が必要なのか、小型機で時間を掛ければ可能か、販売先をどう作るかまで分からない。/So What → 組織:JA・行政・メーカー・金融には地域実績に基づく要件・コスト・販路情報の提供が求められる/So What → 社会:高齢化と離農が進む地域で、整備・共同利用・作業受託・出荷を支える事業が必要になる

トラクター耕うん後に土盛り・筋・四隅の盛り上がりが残り、水平に仕上がらない原因を知りたい

メーカーや爪を替えても高さが出なかったり、ロータリー両脇に線が入り、近所のやり方を見ても違いが分からない。来年こそ均平にしたい。

So What → 個人:メーカーや爪を替えても高さが出なかったり、ロータリー両脇に線が入り、近所のやり方を見ても違いが分からない。来年こそ均平にしたい。/So What → 組織:販売店・指導機関には機械適合と圃場条件を結びつけた実演・説明が求められる/So What → 社会:経験依存の農作業技術を圃場別の設定記録として継承する必要がある

水田・畑・果樹園で使うトラクターをタイヤ式からセミクローラ/パワクロへ替えるべきか迷う

湿田での走破性は欲しいが、公道での泥、乗り心地、旋回時の土の持ち上げ、クローラ寿命、交換部品まで考えると決めきれない。

So What → 個人:湿田での走破性は欲しいが、公道での泥、乗り心地、旋回時の土の持ち上げ、クローラ寿命、交換部品まで考えると決めきれない。/So What → 組織:販売店には本体性能だけでなく、適合作業機、部品、修理、下取りを含む説明が求められる/So What → 社会:小規模農家でも過不足なく選べる性能・費用・中古履歴の透明化が必要になる

作物・面積・後継者・将来の受託面積に合うトラクターの馬力、新車中古、装備と予算を決めたい

1反の家庭菜園から12町の水田まで条件が違い、15馬力で足りるのか、43馬力から53馬力へ380万円掛けて上げる価値があるのか、大型化すべきか分からない。父から自分へ引き継ぐ数年先も見て選びたい。

So What → 個人:1反の家庭菜園から12町の水田まで条件が違い、15馬力で足りるのか、43馬力から53馬力へ380万円掛けて上げる価値があるのか、大型化すべきか分からない。父から自分へ引き継ぐ数年先も見て選びたい。/So What → 組織:販売店には本体性能だけでなく、適合作業機、部品、修理、下取りを含む説明が求められる/So What → 社会:小規模農家でも過不足なく選べる性能・費用・中古履歴の透明化が必要になる

悩みの内訳

「直すか買い替えるか」が3件。「何馬力を選ぶか」が4件。「他店で買った機械を直してもらえるか」が4件。「作業機・ヒッチの互換」が8件。「部品が出ない・廃番」が5件。「エンジンがかからない・止まる」が8件。「修理を頼む店の選び方」が3件。「売る・処分する」が8件。分類に入らなかったものが23件です。数が多い順に見ていくと、農機具の悩みは「機械そのもの」より「誰に頼めるか」に寄っていることが分かります。エンジンがかからない、部品が出ない、といった話も、最後は「どの店が受けてくれるか」に行き着きます。

帯ごとの見どころ

20馬力までは、家庭菜園・小さな畑・ハウスの中。5〜19馬力の機種がここに入る。20〜30馬力は、水田1〜2ヘクタールの兼業農家がいちばん多く使う帯。19〜24馬力の機種が中心。30〜60馬力は、水田2〜5ヘクタール、畑作の中規模。28〜60馬力の機種が並ぶ。60〜100馬力は、受託作業や大区画。60〜70馬力、80〜105馬力の機種。100馬力以上は、北海道の畑作や法人の大規模。100〜135馬力、130〜170馬力。同じ馬力でも、水田用と畑作用ではタイヤも重さも違います。中古で探すときは、馬力の数字だけでなく、どの作業に使われてきた個体かを聞いてください。

店の数を県ごとに見る

愛知県87店、山形県63店、兵庫県58店、福島県53店、茨城県48店、岩手県47店、福岡県43店、青森県39店、秋田県37店、長野県21店、山口県21店、香川県21店、というのが、修理を受けると名簿に書いている店の多い県です。全国で853店、都道府県の数では44です。店が少ない県では、隣の県から出張してくる店を頼ることになります。出張は距離で料金が変わるため、県境に住んでいる人ほど、両方の県の店を当たる価値があります。

ここで扱わないこと

中古の相場表、機種ごとの諸元の一覧、店の口コミは扱いません。相場は在庫の有無で動くため、並べた時点で古くなります。諸元はメーカーの公式ページが正しく、写して並べる意味がありません。その代わり、悩みの中身と、近くで直せる店の数という、他所が並べていない2つを置いています。

分類に入らなかった悩みが23件あります。順に足していきます。